YTG&Nerd Nite Tokyo
2017年3月11日~12日@ワールドピースシアター川崎
写真提供:John Matthews http://www.john-matthews.net/
科学と芸術が融合する新しいパフォーマンスは斬新そのもので、これからの可能性を感じさせる。科学者によるプレゼンとアーティストによるパフォーマンスが交互に上演されるスタイルは、右脳と左脳を交互に刺激される心地のよい時間となった。

科学プレゼンを行うプレゼンターは、PhDを持つJAXAや東大の研究員の方達で非常に豪華。イメージとしては、TEDを観に行っているような感じを想像して頂くと良いだろう。テーマも、ナノテクノロジーの未来やJAXAのミッション、AIの知性についてと時代を反映しており、実に興味深かった。
また、プレゼンの内容をテーマに、それを影絵やコーポレートマイムで表現するパフォーマー達も、難しいテーマを独自の切り口で表現していた。

特に印象に残ったのは、Mochinoshaによるバイリンガル人形劇団による影絵パフォーマンスだ。素晴らしい影絵細工を動かしながら、メンバーのDaniel Wishesは英語で、Seri Yanaiは日本語で掛け合いながら映画のような影絵のストーリーを進めていく様子に、夢中になった。

また、1740gによるコーポリアルマイムや、Taran Nibakinsのシアタークラウニング(劇場道化師)の上演も芸術性が高く、日本に馴染みのないジャンルを開拓しているという意味でも意義がある公演となった。

科学と芸術の垣根を超えたショーに訪れる客層は様々で、このイベント自体が新たな化学反応を起こしているといっても過言ではないだろう。また、Nerd Niteは毎月行われているので、科学に興味のある方はぜひ足を運んでみて欲しい。
関連リンク:
Yokohama Theater Group : http://ytg.jp/en/
Nerd Nite Tokyo : https://tokyo.nerdnite.com/