Theater Person Interview Vol.1 – マーティン・レル

Martin Leroux

東京インターナショナル・プレイヤーズの5月公演『ビッグ・リバー:ハックルベリー・フィンの冒険』(演出:ハンナ・グレイス)のキャストにインタビュー!
第一回目のゲストは主人公ハックルベリー・フィン役のマーティン・レルさんです。

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Photo by Rodger Sono

*&執筆:Chieko Tanaka
*英語版はこちらから!

 

-あなたのことを教えてください。

マーティン・レルです。私の国籍はフィリピンで、職業はミュージシャンです。数年前、東京インターナショナル・プレイヤーズで初めて舞台を踏ませていただきました。『Dog Sees God』という、あの『スヌーピー』のチャーリーブラウンをティーンエイジャーに置きかえた物語です。それを機に、舞台に活動の場を広げています。

父はフランス人で、母はフィリピン人ですが、僕は日本で育ちました。学校はインターナショナル・スクールに通っていたので、第一言語は英語ですが、保育園の頃から日本で暮らしているので、日本語も話せます。フランス語とタガログ語は、ほんの少し話せる程度です。日本語の方がよっぽど得意です。

 

-最初はどういうきっかけで舞台の世界に足を踏み入れたのですか?

たまたま縁があってという感じですが、でもどこかで舞台の世界にはずっと興味があったように思います。私はミュージシャンなので、音楽に一番情熱を注いで来ました。しかし、自分で曲を書き、演奏をしながら、自分を表現する別の方法があるのではと模索していました。そこで高校生の時、お芝居に挑戦しました。そんなに良い経験になったとは言えないけれど、とても精神的には辛いお芝居で。でも、結局その後、東京インターナショナル・プレイヤーズのオーディションを知って、そこで初舞台を踏む事になりました。

Dog Sees Godは『ピーナッツ』(アメリカの漫画家チャールズ・M・シュルツによる漫画。スヌーピーやチャーリーブラウンなどが登場)の物語でしょう?私は『ピーナッツ』の大ファンなんです。だから「よし、オーディションを受けてみるか。挑戦するだけしてみよう!」と思って、オーディションを受けてみました。そして幸運なことに、私は自分の演じたかったベートーベン役を手に入れることができました。スヌーピーの原作に出てくる、ピアノの天才シュローダーを元にした役です。大好きな役を演じることができて嬉しい反面、初舞台で大きな役がついたのでプレッシャーもありました。でも多くの人が励まし、支えてくれたので、やり遂げることができました。

 

-海外でも演技をしてみたいと思われますか。

そうですね、チャンスがあれば。でも、人生の98パーセントを日本で過ごしたので、日本は自分の育った国という意識があります。もちろんインターナショナル・スクールだったので、少し環境は違うかも知れませんが、日本は自分の国です。ですので、日本での活動がベースとなります。

 

-今回演じる役について聞かせてください。

私は、ビッグ・リバーの主役、ハックルベリー・フィンを演じます。私とは全く違う性格のハックにとても魅かれています。まだ少年のハックは大人になる前の段階で、自分の居場所を探しています。家庭環境は最悪で、友達も多くない。周囲の人間も彼を変えようとするばかりです。ハックは私よりもアクティブで社交的で、何より真面目です。私は冗談を言ってばかりいますが、ハックは何でも真に受けて信じてしまうんです。

でも同時に、彼が居場所を探し求める気持ちはとても共感ができます。彼はとても楽観的で、それと同時に彼の友人たちから様々なことを学びます。友人がどんな人物なのか、人生の美しさとは何か・・・人生は時につらい時がある、でもそれでも人生は美しいということを学びます。世界がけっして正しいだけの世界ではなく、どんなに不公平だったとしても、彼は諦めず、人の善意を信じ続けます。そこにとても魅かれるんです。自分もハックみたいになりたいと思います。

 

-観客の皆さんに、何を伝えたいですか。

伝えたいことはたくさんあります。まず、アメリカの歴史をご存じない方には、この作品からアメリカの奴隷制度やアメリカの今を学んで欲しいです。マーク・トウェインの原作を読めばさらに理解が深まるでしょうし、ハンナ・グレイスの演出を通しても多くのことに気づくことが出来るでしょう。

でも、それ以上に私は、観客の皆さんに、生きていることへの感謝と希望を胸に劇場を後にしていただければと思っています。どんなに世の中が厳しく、どんなに不公平だったとしても、それでも心優しい人々がいて、正しくないことだらけの世の中だけれど、それでも愛が溢れている。それを作品を通して伝えられればと思っています。

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Photo by Kenji Mori

 

-あなたの夢を教えてください。

夢はプロのミュージシャンとして成功することです。自分の書いた曲を演奏して生活したいです。
もうひとつの夢は、いつか動物愛護のNPOを作ることです。それは音楽や舞台と共に、叶えたいと思っています。それから、私は自殺やメンタルヘルスに関する問題もとても気になっています。ですので、こちらに関してもプロジェクトを開始したいと思っています。

 

-あなたにとって東京とは何ですか。

私にとって東京は、チャンスを与えてくれる土地です。

東京は一見しただけではわからない奥の深さがある。まるで何層にもベールが掛かっているような感じで、表面的にはすぐに見つけることはできないけれど、目的に向かって一枚一枚そのベールをめくっていった所に、たくさんのチャンスが転がっている。たくさんのクリエイティブで才能ある人たちがそのベールの下に隠れているんです。こういう才能ある人たちと出会えるのが、とても嬉しいんです。東京にはそういう人が日本中から集まってくる。

東京は誰もが通る場所だし、あらゆる物が見つけられる場所です。あなたはただ、自分でそれを探し出せばいいだけです。

 

マーティン・レルさん主演

ミュージカル
『ビッグ・リバー ~ハックルベリー・フィンの冒険~』

【日時】2016年5月19日~22日
【場所】シアターサンモール
東京都新宿区新宿1-19-10 サンモールクレストB1
(最寄駅:東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅) *地図はこちら
【チケット取扱】東京インターナショナルプレイヤーズ www.tokyoplayers.org
【入場料】大人4,500円、学生2,500円
※公演は英語ですが、日本語字幕が付きますのでご安心ください

 

関連リンク

東京インターナショナル・プレイヤーズ:www.tokyoplayers.org/

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